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平成23年8月29日月曜日

連載 「World of Warcraft: Cataclysm」発売記念連載:「WoWスターターガイド2010」第1回を掲載

第1回:今こそ「World of Warcraft」で遊ぶときが来た


「World of Warcraft」っていったい何者?


「World of Warcraft」(以下,WoW)は,米Activision Blizzard作の,世界で最も遊ばれているMMORPGだ。リリースされた2004年の11月以来,右肩上がりに会員登録数を伸ばし続けてお り,2010年10月には登録アカウント数が1200万に達した。
WoWは全世界におけるMMORPGシェアの約60%を占めていると言われており,同じMMORPGというジャンルにおいて比肩する存在が他にない,まさに世界一の突出したオバケタイトルである。


ゲームの開発元であり,運営元でもあるActivision Blizzard(旧:Blizzard Entertainment)は,「Diablo」シリーズや「Warcraft」シリーズ,「StarCraft」シリーズといった,世界的なミリオン ヒット作を連発しているゲーム会社だ。そんなBlizzardの代表作も,今やWoWであるといえる。

しかしWoWは日本語版が存在せず,国内で運営されたこともないため,日本人の間での知名度はお世辞にも高いとはいえない。4Gamerでも過去に何度 か紹介したことはあるが,4Gamer読者にとっても「名前と,海外で人気が高いってことぐらいは知っている」程度の認識である人は多いことだろう。


「興味はあるけど,英語版しかないしなぁ」「遊びたいけど,そもそも日本じゃ遊べなさそう」といった理由で,WoWを敬遠している人がいるとしたら,それは実にもったいない話である。
サービス開始から6年目を迎える2010年12月,WoWにとって3本目となる拡張パック「World of Warcraft: Cataclysm」が発売され,世界のWoW人気は再び熱く燃え上がることだろう。そこで4Gamerでも,あらためてWoWの特徴をおさらいし,「興 味はあるけど,あと一歩のところで踏み込めない」という皆さんへ,WoWに触れる機会を提供したい。

「World of Warcraft」公式サイト

「World of Warcraft: Cataclysm」公式サイト



「基本有料(月額課金)」
だが「お値段以上」のパッチ内容,サポート


WoWは月額課金システムのMMORPGだ。本稿で後述する「トライアル」(お試しアカウント)は無料で一定期間プレイできるが,それ以降のプレイには ゲームパッケージを購入し(19.99ドルのダウンロード版もあり),さらに毎月1300円ほど(14.99ドル/30日)の支払いが必要になる。いわゆ る昔ながらのMMO料金モデルとなっている。


しかし,それ以上の料金は基本的にかからず(有料サービスは存在するが,課金アイテムは存在しない),またすべてのプレイヤーが平等なサービスを受けられるよう,手厚いサポート体制が敷かれている。トラブルに遭ったときのゲーム内サポートは,まさに迅速の一言だ。
例えば,間違えて装備している貴重な装備品を捨ててしまったとしても,GM(ゲームマスター)にリクエストを送れば,数十分,長くても1, 2時間ほどで手元に戻ってくる。万が一アカウントがハックされても,半日ですべて元に戻るほどの体制が整っているのだ(これは筆者の経験談なので個人差は あるかも)。贅沢なサポートが用意された,とても遊びやすいゲームなのである。


実は英語がよく分からなくても何とかなる


WoWはアメリカのゲームなので,当然ゲームは英語版だ。日本語版は存在せず,当然チャットも日本語には対応していない(※編集部注:チャットやクエス トなどについては日本語化するMODが有志によって作成されている。あくまで自己責任になるが「WOW 日本語化」などで検索してみるのも面白いかも)。

だが,WoWは世界中の幅広い年齢層に遊ばれているタイトルであり,実はプレイするのに必要な英単語は簡単なもので構成されている。
例えばクエストジャーナルでは,「クエストの背景」と「実際にやらないといけないこと」(Object)が分けて説明されているので,シンプルに書かれ ているObjectさえ読めれば問題なくゲームは進められる。実際,クエストの内容は「~を3つ拾ってこい」「~を5匹倒せ」「○○に行って△△と会い, 話を聞いて来い」程度の作業がほとんどである。


それでいて,単調なお使いの繰り返しに終わらず,クエストの1シリーズが終わると面白い仕掛けが発動したり,NPCが思いがけない行動を取ったりしてプレイヤーを驚かせてくれる。広い世界のそこかしこに,物語が用意されているのだ。



個性豊かな種族とクラスバランス


それでは実際にゲーム内容を紹介していこう。

WoWでは最初に,「The Alliance」(アライアンス)と「The Horde」(ホード)という,2つの陣営それぞれに用意された,計10種類の種族からプレイキャラクターを選択する。
サービス開始初期は4種族ずつ選べた各陣営に,1つめの拡張パック「The Burning Crusade」(以下,tBC)から「Draenei」(ドラエナイ)と「Blood Elf」(ブラッドエルフ)が参戦した形だ。
なお,アライアンスは人間やエルフなど,ホードはオークやトロルなどといったモンスター系の種族で構成されるが,単純に“アライアンスが善の陣営でホードが悪の陣営”,というわけではない。


種族を選んだら,続いて「クラス」(職業)を選ぶのだが,10種類あるクラスすべてが固有の能力,スキルを持っており,同じ名前/性能のスキルを複数の クラスが持っていることはない。グループにおいて果たせる役割は,10クラスすべてでそれぞれ異なるのだ。他人のプレイを見ていて,つい別のクラスで第 2,第3のキャラを作りたくなってしまうこともあるだろう。
なお,陣営の専用クラスであった「Paladin」(元アライアンス専用)と「Shaman」(元ホード専用)が,今はどちらでも作れるようになっている。


参考までに,クラスも初期は9種類だったが,2つめの拡張パック「Wrath of the Lich King」(以下,WotLK)で「Death Knight」が加わり,現在の10クラスになっている。

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